この広告、メッセージは90日以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事でこのメッセージが消せます。
  

Posted by あしたさぬき.JP at

2009年10月04日

チャペル・コンサート





今日は、Takがお世話になっている教会のチャペルコンサートに、親子でいってきました。
蜷川いづみさんというバイオリニストの方のソロで、久々にクラシックのコンサートを聴きました。

素晴しかった。スゴかった。
こんなことなら、ご近所のみなさまをお誘いしまくればよかった!!

チャペルといっても、コミセンのようなところで、ホール的残響など一切なく、バイオリンから出る生音のみ。
これほど演奏者そのものをさらけ出すというのは、ある意味、残酷でもあるかもしれん。
でも、聴き手としては、それが、ものすごく良かったのでした。

バイオリンは、弓で弦を擦って音を出す楽器…って当たり前やけど、
声楽ととても似とる。音の作り方が。

弓で音を奏でてから切るまで。
その全てに責任をもって、精魂込めないかん。
音はリアル。如実。

私は、めっちゃ感動したのですが、すべて語るにはあまりにも長くなりまくりそうなので、ひとつだけ。

「音を切る」こと。

自分が創った音を、奏で終えて、静寂へと受け渡す瞬間。
曲の終わりはもちろんだけど、曲のなかには、音符と休符があるワケで、
その「切れ目」をどうするか。どうやって音を始めて、どうやって終わるか。
まるで命のようだ。

音楽は緊張と弛緩の連続で、音が生きているのがものすごく伝わってくる。

ピアノの音を聴いているときは、きらきらした星のように、泡のように、飛沫のように音が押し寄せたり輝いたりしているのに対して、バイオリンの音は、風だったり、波だったり、渦だったり…

音楽は生き物だ。ホントに生きて迫ってくるなあ…
私も音楽に携わっていてよかったなあ…
そんなことを思いながら、感動しながら聴きました。


息子もずっと目を輝かせて、蜷川さんの姿を見ていました。
時には一緒に体を動かしたり。
終わったとき、「ものすごく良かった、感動した」と言ってました。
子供と一緒に感動できるって、嬉しいもんやなー。

「よし、こんど、バイオリンのCD買おう。一緒に聴こうね。」

クリスチャンの蜷川さんは、ご自分がその道を歩まれるようになった経緯を、コンサートの途中で話されました。
そして、それから聖歌を何曲か続けて演奏されました。
私には、どんな意味の歌なのかはわかりませんでしたが、彼女の神さまへの限りない感謝や、敬虔な気持ちが音になって溢れ出しているのが伝わってきました。

音楽って、ほんとうに生きて、創り手から、演奏者へ、そして、聴き手へと伝わっていくもんだ。

幸せな宵でありました。
外に出たら、中秋の名月が煌々と讃岐のまちを照らしていました。
第一発見者?はTakでした(*^_^*)
  


Posted by TAKAMI at 17:09Comments(0)その他のLIVE & music